歯ぎしり・食いしばり
「歯ぎしり」は、睡眠時に無意識に歯を食いしばる状態を指し、本人ではコントロールが難しいことが特徴です。一方、「食いしばり」は、主に日中に無意識に歯を噛んでしまう現象で、集中しているときや力を入れる場面で起こります。どちらも歯や顎の関節に負担をかけ、長期間続くと歯や顎にダメージを与える可能性があるため、早期に対処することが重要です。
歯ぎしり・食いしばりの原因
ストレス
歯ぎしりや食いしばりの主な原因の一つは、「ストレス」です。特に歯ぎしりは、環境の変化や深刻な悩み、身体的疲労が蓄積したときに起こりやすいです。食いしばりは、感情的な状態や緊張した状況において無意識に起こります。まずは、自分自身がどのような状況でストレスを感じているのかを理解し、適切なストレス解消法を見つけることが効果的です。
歯並びが悪い
歯並びが悪いと、顎や口周りの筋肉に過度の緊張が生じ、歯ぎしりを引き起こすことがあります。また、かみ合わせが悪いことで身体にストレスを与え、歯ぎしりや食いしばりの原因になることがあるため、注意が必要です。軽度のかみ合わせの問題は、歯を少し削ることで解決できる場合がありますが、重度のかみ合わせの問題は、矯正治療で全体の歯を動かして調整する必要があります。治療法は患者様の症状により異なるため、症状があてはまる場合は、一度矯正歯科専門の歯科医師にご相談いただくことをおすすめします。
歯ぎしり・食いしばり
から歯を守る方法
「スプリント療法」
スプリント療法は、マウスピース(ナイトガード)を使用した治療法で、寝ている間に歯に装着し、歯ぎしりや食いしばりから歯や顎の関節を守ります。マウスピースを装着することで、これらの悪習慣による歯への負担を軽減します。その後、詰め物・被せ物の調整、矯正治療など患者様に合った治療を行います。
マウスピースのメリット
- 歯ぎしり・食いしばりによる余計な力を分散できる
- 歯が削れるのを防ぐことができる
- 顎の関節を守ることができる
マウスピースのデメリット
- 装着時の違和感
- 正しく保管しないと不衛生になる
- 顎の痛みやだるさを感じることがある
スポーツマウスピース
スポーツマウスピースは、激しい運動中の歯や顎の保護だけでなく、全体的なパフォーマンス向上にも良い影響を与える可能性が高いです。特に接触の多いスポーツや高い衝撃を伴う競技では、マウスピースを使用することで歯への衝撃を和らげ、顎の関節を守り、口腔内の外傷を防ぐことができます。また、アメリカンフットボールやラクロスなど、装着が義務付けられている競技もありますが、義務化されていない競技でも、集中力の向上や強い瞬発力を発揮するためにマウスピースの使用が推奨されています。
歯科医院での
オーダーメイドの
マウスピースを
おすすめします!
市販のスポーツマウスピースは、一律のサイズで販売されています。おひとりおひとりのお口の形に合わせて作られていないため、競技中に「ずれる」や「外れる」といった不具合が発生することがあります。さらに、フィット感が不十分だと、顎関節に過度な負担をかけたり、マウスピースが破損したりして保護機能が低下することもあります。当院で提供するオーダーメイドのスポーツマウスピースは、患者様おひとりおひとりの口腔内に合わせて作製されるため、ぴったりとフィットします。これにより、競技中にずれることなくしっかりと歯を保護し、顎への負担を軽減します。また、体のバランスが改善され、競技能力の向上が期待できます。安全で快適なスポーツライフをサポートするためにも、オーダーメイドのスポーツマウスピースをおすすめします。